先生として『生徒たちに「戦争と平和」について伝えたい』と思ったことはありませんか?
そんな先生にオススメなのは「絵本の読み聞かせ」をすることです。
今回は、小中学生に読み聞かせたい「戦争と平和」をテーマにした絵本を紹介します。
- 朝読書のときに読み聞かせをする
- 学活のときに読み聞かせをする
- 道徳で戦争や生命尊重をテーマにした授業をしたときに、読み聞かせをする(授業の導入、またはまとめとして)
- 帰りの会で読み聞かせをする
- 学級文庫に置く
目次
8月6日のこと(文・中川ひろたか/絵・長谷川義史)
(2024/11/21 04:36:49時点 楽天市場調べ-詳細)
この絵本は、絵本作家・中川さんの伯父さん(広島で死没)と、お母さん(被ばくを体験)の体験をもとに作られています。
物語はすべてひらがなで書かれています。 読みやすい文体で書かれているので、小学生でも理解することができます。
しかし、広島に落ちた原爆の絵や、焼けて何もなくなった広島駅前の絵は、言葉を失ってしまうほどの重々しさがあります。
広島のピカ(文・絵/丸木俊)
7歳のみいちゃんを中心に、原爆によってできた火の海から逃げまどう家族について書かれた絵本です。
原爆が多くの人の日常をうばった様子を、リアルに描いた絵本です。
この絵本は、全45ページあり文章も長いです。サッと読むというよりは、時間をかけて読んでほしいです。
この本の作者である丸木さんは、ノーベル平和賞の候補者に選ばれた経験があります。
へいわってすてきだね(詩・安里有生/画・長谷川義史)
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6歳の少年・安里くんの選ぶ言葉が、胸にしみる絵本です。
「へいわって なにかな。ぼくは、かんがえたよ。」
その答えが、いくつも書いてあります。
戦争についての描写は少なく、「平和」について考えさせられる本です。
出発 から草もようが行く(作・絵 小泉るみ子)
(2024/11/21 12:03:25時点 楽天市場調べ-詳細)
戦争が終わって、抜け殻のようになってしまった息子と、その様子を心配する母の物語です。
息子・浩は、予科練(海軍飛行予科練習生のこと。14歳半~17歳までの少年が訓練を受け、中には特攻隊として命を落とした人もいた)から帰ってきて、戦争中と戦争後の世の中の変化についていけません。
「お国のために死んでこい」と教えられていたのに、戦争が終わったとたん「生きろと」言われても…。自分はどうして生きてるのだろう…。
そんな浩も、姉の嫁入りの手伝いをすることで、心が癒されていきます。
せんそうごっこ(谷川俊太郎・文/三輪滋・絵)
戦争ってなんだろう?命って何だろう?死って何だろう?
そんな疑問が次々とわいてくる絵本です。
この本は、正直読み聞かせには向いていないと思います。
易しい言葉で書かれているし、文章量も多くないのですが、小中学生が理解するのむずかしいかもしれません。
先生自身が読んで「戦争とは?命とは?」と自分に問いかけたり、学級文庫に置いておくのにオススメの一冊です。
かわいそうなぞう(つちやゆきお・文/たけべもといちろう・絵)
舞台は、太平洋戦争中の東京・上野動物園。
ぞうが「戦時猛獣処分」をうけたという実話をもとに作られた絵本です。
「もしも爆弾が動物園におちて、動物たちが街であばれだしたら大変になる」ということで、動物たちがつぎつぎと毒をのまされ、殺されていきました。
しかし最後に残ったぞうは、自分が殺されることを知っているかのようなふるまいをするので、飼育員たちの心ははりさけそうになり…。
1年に1回は、学級で戦争の話をしてほしい
いかがでしたか?
今回は「小中学生に読み聞かせたい「戦争と平和」をテーマにした絵本」を紹介しました。
2019年は、終戦から74年にあたります。
戦争を知らない世代が多くなっていくことは、避けられません。
先生方には、これからを生きていく子どもたちのために、1年に1回でいいので、戦争について考える時間を作ってほしいです。