わたしは、うつ病の治療を3年以上続けています。
これまでに、2カ所の精神科に通いました。
いまではふつうに通っていますが、はじめて精神科にかかるときは
「精神科はどんな場所か分からなくて怖い」
と思っていました。
わたし以外にも、精神科にそのような偏見を抱いている人は多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、教員としての仕事を原因に3年以上精神科に通っている私が、「精神科はどんなところか」について語ります。
今回の記事は、わたしの体験談です。
「絶対に精神科に通ったほうがいい」とすすめるものではありません。
こういう考えの人もいるんだな、と参考程度に読んでください。
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目次
精神科に通う前に抱いていた「精神科へのイメージと偏見」
わたしの身近で精神科に通っている人はいましたが(職場の先輩)、具体的な話を聞いたことはありませんでした。
「○○眼科ってどんなところ?」とは気軽に聞けるけど、「●●精神科ってどんなところ?」っていうのは、なかなか聞きにくいものです。
- 怖い
- いちど通ったら抜け出せない
- 精神科で処方された薬を飲んだら人生が終わる
- 精神科の薬は依存性が高い
- 精神科に通うのは恥ずかしいこと
いま思うと、偏見がひどいです。
でも、わたしみたいな考えの人って、実は多いんじゃないかと思います。
皮膚科に通うときに「皮膚科に通ったら最後、二度と帰って来られない」なんて考える人はいません。
「症状がひどくなる前に診てもらおう」と思って通院しますよね。
精神科に通う時も、そういう気持ちでいいんです。
はじめて行ったA精神科病院
指導の難しい学級の担任をしていた秋のことでした。
それまでなんとか頑張ってきましたが、心と体は限界だったようです。
①病院の選び方
秋の3連休に、大学時代の友人がわたしの住む街まで遊びに来てくれました。
昔から知っている友人と話すうちに「いまの私の心の状態は、普通ではない」と気付きました。
そして、精神科に行くことを決めました。
- 自宅から近い
- 職場からも近い
- 病院の外観が綺麗
- 予約なしで行ける
- 午前中から診察している
急に思い立って精神科に行くことを決めたので、病院の評判を確認する時間も、手段もありませんでした。
②A精神科病院の雰囲気
精神科はなんとなく暗い雰囲気なのかな…と思っていましたが、そんなことはありませんでした。
内装は明るくきれいで、清潔感がありました。
受付の人も感じが良かったです。
待合室にいる人の世代は、10代後半から高齢者まで様々でした。待合室にいる人はみんな「見た目は普通の人」でした。
奇声を発したり、待合室をウロウロ歩いたりするような人はいませんでした(これもわたしの偏見でした)。
わたしも周りの人から見たら「普通の人」に見えていたでしょう。
でも実際は、心も体も疲れ切っていました。
③A精神科病院での診察内容
診察室に入ると、60代くらいのおじいちゃん先生がいました。
- 自分の体にどんな症状がでているか
- いつから不調なのか
- 原因はなにか
について話しました。一通り話終わると、おじいちゃん先生は「大変な状況ですね。でも、それはあなたのせいではありません」と受け止めてくれました。
「自分の考えは否定されるんじゃないか」と思っていたので、ほっとして涙が出ました。
職場の人にも悩み相談はしていましたが、学校とは関係のない第三者が、わたしの考えを受け止めてくれたことは、とても嬉しかったです。
④処方された薬について
当時のわたしは、寝付きが悪く、眠っても夜中に何度も目覚めてしまうことがありました。
気分も落ち込んでいたことを伝えると、よく眠れるようになって、落ち込んだ気分を治療する薬を処方してくれました。
薬は症状に合わせて医師が処方するものなので、ここで具体的な薬名を記載することは控えます。
➄2回目以降の通院について
妊娠がわかったため、1回通院しただけで、2回目以降通院することはありませんでした。
薬を飲むことは胎児に悪影響だと思ったからです。
また、つわりが重く仕事を休むことも多くなったので、仕事から離れられて気持ちが楽になったということもあります。
自己判断で通院と薬をやめたのですが、産婦人科で1度相談すればよかったです。
当時の自分は、心の不調をそこまで重く考えていませんでした。
なので、産後にまた精神科のお世話になるのです。
2回目に行ったB病院精神科
①病院の選び方
1回目に精神科に通院してから、約1年後に通院しました。産後半年だったので、助産師と保健師さんの勧めで、出産した病院と同じ病院の精神科に行くことにしました。
はじめ、助産師さんは最初他の病院を勧めてくれました。
しかし、その病院は人気で、予約をしても1ヵ月以上待たなくてはいけませんでした。
一刻も早く診察を受けたかったわたしは、すぐに診察してもらえる病院を選びました。
②B病院精神科の雰囲気
ここの精神科も、明るく清潔感がありました。
オルゴールの優しい音楽が小さくかかっていました。
しかし体調が悪かったわたしは、そのオルゴールの音すら耳障りでした。
待合室にいる間は体がそわそわして、自分が爆発してしまいそうでした。
一度精神科に通院したことがあるので、変な偏見はありませんでした。
早く薬を飲んで楽になりたい、というすがるような気持ちで待合室にいました。
③B病院精神科での診察内容
助産師さんと保健師さんが、わたしから聞いた話や、出産で入院していたときの様子、1カ月検診の結果、産後の自宅訪問の様子などをA4 1枚のプリントにまとめてくれました。
診察室に入ると、そのプリントが担当医師の手元にありました。
そのプリントを読み、私の話を聞いた医師は「産後のうつ病です」と言いました。
診察時間は30分ほどでした。
この時わたしは、慣れない育児や睡眠不足が原因でうつ病になったと思っていました。
1年前に精神科に通っていたことはすっかり忘れていたのです。
その後、カウンセリングを受ける中で「このうつ病は、学校で働いていたときの再燃ではないか?」と臨床心理士に言われたとき、これまでの体調不良の謎が解けたのです。
④処方された薬について
抗うつ剤と精神安定剤を処方されました。
その当時授乳中でしたが、薬が母乳に移行したり、赤ちゃんへ悪影響をおよぼす可能性があるということで、断乳しました。
母乳の出が悪かったことが、産後のうつ病を悪化させた原因のひとつです。
母乳育児推奨病院で出産したため、母乳が出ない自分はダメな母親だと思っていました。
いま思えば、入院中から気持ちが不安定でした。
退院前日の夜には呼吸がしにくくなって、ナースコールを押しました。
そのときにメンタルの不調に気付いていれば、ここまでひどくなることもなかったかもしれないのに…。
➄2回目以降の通院について
初診の次は1週間後、2週間後、1ヶ月後のペースで通院しました。
そして徐々に薬を増やしていきました。
体が薬に慣れていくと、通院感覚があきました。いまでは3ヶ月に1回通院しています。
診察時間は5分ほどです。
診察よりも、病院に行くまでと、待ち時間の方が長いんです。笑
うつ病治療歴3年の私からのアドバイス
最後に、教員としての仕事が原因で、うつ病治療を3年以上行っているわたしから、「精神科はどんなところか不安だな」と思っている人に向けて、アドバイスをおくります。
「精神科はどんなところか不安」と思っている人へのアドバイス
- 精神科は怖いところではない。
- 精神科は予約制のところが多い。
- 人気の精神科は、予約しても1カ月以上待たなくてはいけないことがある。
- 心の不調を治療する薬には、睡眠導入剤、漢方、抗うつ剤などいろんな種類がある。
- 病院によっては、カウンセリングを受けられるところもある。
- 「なんか体調が変だな」と思ったら、気軽に通院しよう(症状が軽いうちのほうが治りも早い)。
- 初めて精神科に行くは心身ともに不安な状態なので、付き添ってくれる人がいると心強い(家族、恋人、友人など)。
- 病院選びは難しいので、身近な人に口コミ情報をきけると良い。
わたしの経験が、誰かの力になれたら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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