特別支援教育で大切なことってなんだろう、と考えた事はありませんか?
いま学校現場では、特別支援学級に在籍する子どもが増えています。
通常学級でも、勉強や生活面、友人関係でこまっている子どもはたくさんいます。
「境界知能とグレーゾーンの子どもたち」という本には、知的障害や発達障害のほかに「境界知能」「グレーゾーン」と呼ばれる人がいる、と書かれています。
- すぐに被害的になる
- 何事にもやる気がない
- 人の気持ちがわからない
- すぐにキレてしまう
- 気持ちの切り替えが苦手
- 忘れ物が多く整理整頓が苦手
- じっとしていられない
子どもの生まれ持った性格や、生育環境もありますが「もしかしたら、境界知能やグレーゾーンのなのかもしれない」と考えると、より良い指導ができるかもしれません。
「境界知能とグレーゾーンの子どもたち」には、16のケース別に、具体的な指導の方法が書かれています。
境界知能やグレーゾーンの子どもは、あなたの周りにもきっといます。
「境界知能とグレーゾーンの子どもたち」を読んで、関わり方を学びましょう。
- 特別支援学級の担任になった人
- 通常学級での特別支援教育について知りたい人
目次
「境界知能とグレーゾーンの子どもたち」の基本情報
◎第1章 自信がもてない子を見逃すな
CASE1すぐに諦めてしまう子
CASE2すぐに被害的になる子
CASE3何事にもやる気のない子
CASE4嫌なことを断れない子
◎第2章 考え方が落ち着かない子を見逃すな
CASE5よく噓をついてしまう子
CASE6他の子をひいきしているという子
CASE7自分のことを棚にあげる子
CASE8人の気持ちがわからない子
「境界知能とグレーゾーンの子どもたち」はざっくり言うと、どんな本?
境界知能とグレーゾーンの子どもたちを一言でいうと、こんな本です。
- 35人中5人はいるという「境界知能」「グレーゾーン」の子どもについて解説した本
- 勉強や友人関係などで「困り感」を持っている子どものことがわかる本
ちなみに「境界知能」という言葉の意味をご存じですか?
「境界知能」とは?・昔は知的障害と定義されていたIQ70~84の人
・35名のクラスに約5人いる
・日本人の7人に1人
・平均的な子の7~8割くらいの発達年齢引用:扶桑社ホームページ
「境界知能とグレーゾーンの子どもたち」の内容紹介文はつぎの通りです。
近年よく取り上げられる「発達障害」や「知的障害」の子どもに関する書籍は多数あります。
しかし、発達障害や知的障害とは診断されないものの、生きづらさを感じている子どもたちがたくさんいるのを知っていますか?
IQ69以下の知的障害には該当しない一定の支援が必要な「境界知能」や何かしらの課題があるけれどはっきりした原因や状態がわかりにくい「グレーゾーン」と位置づけられる子どもたちのことです。
本書は教育現場や家庭で見逃されがちな彼ら、彼女らへの具体的な対応策を、困っている子どもたちの支援を行う「日本COG-TR学会」を主宰する著者が漫画でわかりやすく紹介しています。
引用:扶桑社ホームページ
境界知能とグレーゾーンの子どもたち」を読んだ感想
「境界知能とグレーゾーンの子どもたち」を読んで、今まで関わってきた子どもたちの顔が浮かびました。
- クラスの子に対して、すぐに被害者的な感情を抱いてしまう女子グループ
- 状況を読む力が弱く、休み時間に友達とうまく遊べなくて、トラブルを起こしてしまう男子児童
- 自分に自信がなく、人の気持ちをくみ取ったり、自分の気持ちを表現するのが苦手な女子生徒
「あの子達に、こんな声をかけてあげたかった」「こんなトレーニングをしてあげたかった」と思いました。
過去に戻ることはできないので、これから出会う子どもへの指導・支援に生かしていこうと思いました。
「境界知能とグレーゾーンの子どもたち」は、多様なニーズを持つ子どもの指導法がわかる本!
今回は「境界知能とグレーゾーンの子どもたち」を紹介しました。
いま、教室にはさまざまな困り感をもつ子どもがいます。
困っている子どもと関わるときに、厳しくするだけでは意味がないし、優しくするだけでは不十分です。
子どもの様子を見て、具体的なスキルを身に着けさせることが必要です。
「境界知能とグレーゾーンの子どもたち」は、新米教師が主人公のストーリーのマンガなので、とても読みやすいです。
忙しい学校の先生でも、専門的な知識が身に付きます。
わたしはAmazonオーディブル版の「境界知能とグレーゾーンの子どもたち」を聴いて読んだのですが、1日で読み終わることができました。
オーディオドラマが面白く、家事をしながら読めるのがよかったです。こちらから試聴できます
https://www.minajovo.com/special-education-teacher