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指導が難しい子どもに悩んだら「魔法の言葉」を使った対話で乗り切ろう

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話が通じない児童・生徒との関わり方に悩んでいる、小中学校の先生へ。

子どもの性格に合わせて、話をよく聞いたり、ていねいに言い聞かせたり、ときには厳しく叱ってみたり…

それでも上手くいかないことって、ありますよね。

話が通じない生徒との関係に悩んで、次のような悩みを抱えていませんか?

  • 常にイライラしてしまう
  • 仕事に行きたくなくなる
  • 怒ってしまう自分が嫌いになる
  • 自分は先生に向いていないのでは、と落ち込む
みなじょぼ
みなじょぼ
わたしは全部、経験したことがあります…

「もう自分の思いつく指導はやりつくしたよ…」「何かいい方法はないだろうか?」と思ったら、「支援・指導の難しい子を支える魔法の言葉」という本を読んでみてください。

八方塞がりな日々を抜け出す、関わり方のヒントが書かれています。

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講談社
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「支援・指導の難しい子を支える魔法の言葉」ってどんな本?

著者は、小栗正弘さんという方です。

法務技官として、少年院で働いていた経験があります。現在は、特別支援教育にかかわるお仕事をされています。

支援・指導の難しい子を支える魔法の言葉」は、2017年11月に出版されました。

ページ数は98ページで、イラストが多く、読みやすい本です。

支援・指導の難しい子を支える魔法の言葉」の目次

【まえがき】
【悩んでいませんか?】学校生活で起きやすい子どもの困ったふるまい
1 「話せばわかる」が通じない!
2 子どもに伝わる! 魔法の言葉
3 困った場面でこそ「言葉の力」が重要
4 「これから」につながる支援・指導のために
5 保護者との対話がうまくいく魔法の言葉

小栗さんは、この本以外にも

など、著書が多数あります。

 

\「学校で起きやすい子どもの困ったふるまい」
「支援・指導が行き詰まるパターンはいろいろ」
のページが試し読みできます!/

「支援・指導の難しい子を支える魔法の言葉」に書かれている【魔法の言葉】とは?

「魔法の言葉」って、一体どんなもの?

という人のために、「支援・指導の難しい子を支える魔法の言葉」の出版社ページから引用します。

  • 対話のきっかけをつくる“的外しの魔法” ⇒⇒⇒ 「困っていたんだね」
  • 暴言・暴力が多い子に“「気づき」を促す魔法” ⇒⇒⇒ 「がまんしていることが多いよね」
  • 他者批判をする子に“視点を変える魔法” ⇒⇒⇒ 「そこに気がつくきみはすごい!」
  • 虚言癖がある子に“ウソを終わらせる魔法” ⇒⇒⇒ 「あ、きみ○○に興味があるの?」

講談社BOOK倶楽部より引用)

みなじょぼ
みなじょぼ
よく聞く言葉だけれど、状況に応じて使うことで「魔法の言葉」になるんだよ!

教師として子どもと接しているときに「どんな言葉をかけたらいいんだろう?」と悩むことってありますよね。

例えば、「支援・指導の難しい子を支える魔法の言葉」の中で、このような言葉が書かれています。

あいつを殺したい/死にたい/自分がこんな目に合うのは全部○○のせいだ

(「支援・指導の難しい子を支える魔法の言葉」28ページより引用)

このような言葉を聞いたときに、あなたはどんな声をかけますか?

子どもの言っていることを真に受けると子どものペースに巻き込まれていくだけだし、否定すると聞く耳を持ってもらえないし…

そんなときに「子どもの発言を肯定したり、子どもの発言に的を外して声をかける方法がある」ということが、この本に書かれています。

支援・指導の難しい子を支える魔法の言葉」では、そんな切り返しのテクニックを学ぶことができます。

「支援・指導の難しい子を支える魔法の言葉」を読んで心に刺さった3つの言葉

わたしが「支援・指導の難しい子を支える魔法の言葉」を読んで、心に刺さった言葉を紹介します。

みなじょぼ
みなじょぼ
目からウロコが落ちた言葉を厳選しました!

①困っていない子の支援指導は難しい

同じように支援・指導をしていても、よい変化がみられる子もいれば、まったく効果が感じられない子もいます。支援・指導の成果が現れやすいのは、「困っている子」です。 

  (「支援・指導の難しい子を支える魔法の言葉」12ページより引用)

 

根気よく接しようとしても、なかなか変化が見られないのが「困っていない子どもたち」。支援・指導の場は不快なものになり、「むずかしい子だ」と思われてしまいがちです。

 (「支援・指導の難しい子を支える魔法の言葉」14ページより引用)

わたしは「困っている子」と「困っていない子」がいるということを、考えたことがありませんでした。

でも確かに、こちらは「困った子どもだ」と思っていても、子ども自身は何とも思っていなかったり、困っていることをうまく表現できていないことってあるよなあ、と思いました。

②「説諭」「受容」は、困っていない子には逆効果

なかなか話が通じず、支援・指導がむずかしいと思われる子どもに対しては、「この子は、メタ認知の不調をかかえている?」と考えて、接していく必要があるでしょう。

(「支援・指導の難しい子を支える魔法の言葉」20ページより引用)

 

メタ認知の不調をかかえている子は、「周囲は困るが、本人は困っていない」という状態に陥りやすくなります。支援・指導する側の思いは伝わりにくく、期待どおりの反応はなかなか返ってきません。

(「支援・指導の難しい子を支える魔法の言葉」21ページより引用)

「説諭」とは、言って聞かせて、正しい道に導く指導法のことです。

「受容」とは、子どもの気持ちを受け止めて、子ども自身が立ち直っていくのを支える指導法のことです。

しかし、支援・指導が難しいと思われる子どもに対しては、どちらの方法も通じないと書かれています。

みなじょぼ
みなじょぼ
たしかに、説諭も受容も試したけど、うまくいかなかったことがあったなあ…。

「自分の関わり方がいけないんだろうか?」「支援に関する勉強が足りないせいか?」などと、自分の中に原因を探して悩み、心をすり減らしがちな私にとっては、新しい視点を教えてくれた言葉でした。

みなじょぼ
みなじょぼ
教師として、自分の指導法を反省することは必要だけど、やりすぎはよくない!事実を正しく受け止められる人になりたいなぁ。

③「お手伝い」「頼みごと」をどんどん取り入れる

困った行動の改善を目指すだけでなく、未来に向けた練習のために、意識的に「お手伝い課題」を与えるとよいでしょう。子どもは「よい行動」で得られる「結果」を体感できます。

(「支援・指導の難しい子を支える魔法の言葉」20ページより引用)

わたしは「支援・指導がむずかしい子が、問題行動を起こしていないときにどう関わったらいいんだろう?」と思ったことがあります。

わたしが中学校教員だったときの話…

担任をしていたときに、いじめや友人関係のトラブルがあった女子グループがありました。

その子たちは、トラブルが解消したあとも、放課後になると私のところに来て「相談がある」と言ってはグチを言い、部活をサボっていました。

その生徒と関わると疲れてしまうので、放課後以外は最低限しか関わらないようにしていました。

その子たちは、私を攻撃し、拒絶し、その上で依存するような関わり方をしてきたからです。

(いま思えば、その子たちは「自分が困っていることをうまく伝えられない子ども」でした。)

「お手伝い」や「頼みごと」をしていたら、あの子たちは喜んでやってくれていたかもしれないなあ…。

そんなことを思い出しました。

「支援・指導の難しい子を支える魔法の言葉」を読むと、教師として大切にしたい軸が見えてくる

2021年・春。わたしはまた「支援・指導のむずかしい子たち」に出会いました。

  • 学校での集団生活に対応できない
  • 身の回りのことができない
  • 対人関係のトラブルが多い

そんな子たちとの関わりに、日々難しさを感じていました。

子どもの発言を受け入れても、叱ってみても、まったく響かない。

関わるほどに、こちらの気を引くための「不適切な行動」が増えていく。

でも、ほかの子どもの手前、放置しておくわけにはいかない。

前にも同じような子どもの指導をしたはずなのに、自分は母親になって子どもの理解が深まったり、関わり方のスキルが上がったはずなのに…

と、気づけば自分を責めていました。

みなじょぼ
みなじょぼ
「子どもはすぐに変わらない」と分かっていても、指導の手応えのない日々はツラいよ…。

しかし「支援・指導の難しい子を支える魔法の言葉」を読んで、気持ちがラクになり、心の支えになる言葉をたくさんもらいました。

この本に書かれている「子どもとの対話」ができる教師を目指して、これからも頑張りたいと思います。

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